Career Development

マンダリン オリエンタル 東京では、コリーグの皆さんのキャリア開発を積極的にサポートしていきます。

料飲部コリーグ インタビュー

Q1. 自己紹介からお願いします

< 藤井 >
藤井祐美です。2014年に新卒として入社して料飲部に配属、その後マンダリン オリエンタル 上海でゲストリレーションを経験、2017年に再び東京に戻りMIT(マネージメント イン トレーニング)を修了し、現在はインルームダイニングのアシスタントマネージャーをしています。(※インタビュー後昇格し、現在はインルームダイニングのマネージャー)

< 浅野 >
浅野清楓です。2017年に新卒として入社、料飲部でヴェンタリオとオリエンタルラウンジの二つの部署を経験し、現在はオリエンタルラウンジのスーパーバイザーをしています。

< 杉山 >
杉山大地です。2018年に新卒として入社、料飲部ケシキに配属され、現在はシニアサーバーをしています。

< 加藤 >
加藤ほのみです。2020年に新卒として入社、料飲部グルメショップに配属され、サーバーをしています。

Q2. まずはマンダリン オリエンタル 東京に就職しようと思った理由を教えてください

< 藤井 >
私はオーストラリアの大学に通っていましたが、就職は東京でしたいと思っていました。就職活動の際、「ベストホテル」「東京」のキーワードでホテルを検索したところ、マンダリン オリエンタル 東京と老舗の日系有名ホテルの名前が挙がりました。その後色々調べてみて、自分に合っているのは日系のホテルではないと思い、マンダリン オリエンタル 東京に履歴書を送りました。今考えると全くプロフェッショナルではないのですが、自分の長所をアピールしようと、大学のキャンパスで撮影した笑顔の写真を一緒に送りました。その後ホテルから連絡を頂き、面接を受け、ここで頑張ってみたいという気持ちになりました。マンダリン オリエンタル 東京は当時も格付け機関から高い評価を受けていたので、母や友人に世界的にも最高評価を受けているホテルに入社できたことを自慢しました。

< 浅野 >
私は接客に興味があったのでホテルの専門学校に進学したのですが、授業や先生・先輩の話を通して、ホテルにより興味を持ちました。その中でマンダリン オリエンタル 東京が一番であると聞き、就職するなら一番のところに行きたいと思うようになりました。
学生時代に宿泊と料飲の両方のインターンシップを経験しましたが、私は料飲の方が面白いと感じました。マンダリン オリエンタル 東京には多くのレストランがあるので転職しなくても一つの会社の中で多くの経験ができると期待したこと、またマンダリン オリエンタル 東京でインターンシップを経験した同級生から聞いた話や、インターンシップ後も残ってアルバイトを続けている人もいることなどから応募したいと思うようになりました。

< 加藤 >
私は当初そこまで興味を持ってはいませんでしたが、実際にマンダリン オリエンタル 東京を見学してみて、東京の良いところを活かしつつも外資の雰囲気も感じることができ、ここならばホテリエとして働いてみたいと思うようになりました。私は他社でのインターンシップで、お客さまにもっとサービスをしたいと思ってもさせてもらえないことがありましたが、このホテルならばお客さまへのサービスをサポートしてもらえるのではと思えたことも大きかったです。

< 杉山 >
私はもともと旅行会社で働きたいと思っていましたが、高校生の時に学校でホテルの専門学校の説明会があり、そのお話を聞いて興味を持ち、ホテル業界への就職を目指すようになりました。自分がマイペースであり、一昔前のような上下関係が強くなさそうな職場がよかったので、外資系ホテルを就職先として志望していました。
当初は他社を第一志望として考えていましたが、他社に就職した一学年上の先輩たちがマンダリン オリエンタル 東京は絶対受けたほうがよいと勧めてくれ、マンダリン オリエンタル 東京のことを調べるにつれて興味が深まりました。ホテルの見学に訪れた際には日本橋にこのような最高級ホテルがあることに驚き、応募を決意しました。面接ではとても緊張し、無理だと思っていましたが、無事内定を頂くことができました。内定したからにはきっと自分に課せられた使命があるのではないかと思い、また世界的にも高く評価されているホテルでもあるので、ここでチャレンジしてみようと就職しました。

Q3. 新卒として入社してみていかがでしたか。失敗談も含めて教えてください。

< 杉山 >
入社したての頃は自分には向いていないのではと思いました。学生時代から配膳のアルバイトなどを多く経験し、ある程度できるつもりで入社しましたが、ホテルのサービスレベルの高さに圧倒されました。入社1か月後が最もきつい時期でした。その頃の私はとにかくもがいていて、毎日怒られたりアドバイスを頂いたりして、帰宅途中にその日のことを振り返り、次の日にどのようにしたらよいのかを考え、最後にお風呂の中で自分の考えをまとめるということを毎日繰り返していました。今思うと、心が折れて終わってしまうかもしれない感じがありましたが、負けてなるものかと気持ちを強く持ち、頑張りました。3か月も経つと少しずつ仕事にも慣れてきて、良いコメントを頂くことも増え、少し気持ちに余裕が出てきました。
6か月ぐらい経ち、さあこれからという頃に大きな失敗をして、お客さまからクレームを頂き、心が折れてしまったことがありました。たまたま同じ日に別の大きな失敗をしてしまった同年代のコリーグがいて、それまで特に仲が良かったわけでもないのに二人でたくさん話をして、その後友人となり、支え合うことができる同僚となったことも私にとっては大きかったと思います。

< 加藤 >
私は入社時期がコロナ渦の最中で、数か月の自宅待機の時間がありました。マンダリン オリエンタル 東京でのインターンシップの経験もないままに入社したのですが、待機期間中に人事部と新卒とのリモートでのコミュニケーションの機会が何度もあり、勤務初日の不安はありませんでした。ホテル業界はブラックなイメージや残業が多い話なども聞いて覚悟をしていましたが、マンダリン オリエンタル 東京では勤務時間がきちんと管理されているなど、心配していたようなことはありませんでした。学校の同級生の中には希望と異なる配属先で仕事をする人や残業が多い人など様々な話を聞いていたので、そのような問題がないのは良かったです。
料飲部内の配属では私の希望を考慮して頂き、また同僚・上司にも恵まれ、様々な経験をさせて頂いたり、苦手な部分を克服できるようにサポートして頂いたりしています。さらに自分の意見を伝えたり、それを仕事に反映させてもらえたりするのも嬉しいです。

< 浅野 >
私はもともと飲食が好きで料飲部に配属されましたが、さすがにホテルは違うと感じたのを覚えています。同じ料飲部内でもアルバイトと社員では求められるものもレベルも大きな差がありました。今まで特に意識したことがなかったのですが、自分は負けず嫌いだということに入社後に気づかされました。何かできないことがあると何故できないのだろうかと自問し、絶対にできるようになろうと頑張りました。ここでのアルバイトやインターンシップの経験がある同期ができて自分ができないことがあった時には、スタート地点が全く違っても、絶対にできるようになって追い越してやろうとがむしゃらに頑張りました。
私の職場は一番年齢が近い先輩でも大分年が離れていたので、同期と気を遣わずに色々なことが言い合えることはとても大きかったです。ただおしゃべりをするような友達とも異なり、仕事の愚痴をこぼしてもその後はどのように改善できるのかをお互いに話し、自分が失敗した経験を皆で共有して改善することもできました。そのような環境だからこそ同期と切磋琢磨しながら成長してこられたのだと思っています。

< 藤井 >
私は当初宿泊部を希望していました。海外の大学を卒業しましたので英語は得意でしたが、ホテリエに求められる正しい日本語が苦手で、トレーを持ったこともないような私が何故料飲部に配属されたのかと、やめることを考えたこともありました。私を面接してくれた人事部長に自分が何故料飲部配属なのか、宿泊部に異動できないのかと社員食堂で会った際に声をかけたところ、社会人1年目はどこに配属されても同じで、まずは社会人としての基礎を作る時期だと言われました。その言葉を聞き、気持ちを切り替えることができました。
初めのうちは裏で準備作業をするだけで、その後はドリンクを用意できるようにもなりましたが、タイミング良くコーヒーを準備することすらできず、ドリンクオーダーに対応しきれずに伝票が山のようになってしまい、お客さまや先輩方にご迷惑をおかけして辛い思いをしたこともありました。
今考えると、入社したばかりの頃の私は海外の大学を出ているという変なプライドがあったように思います。実力が足りないのにプライドがあり、わからないことがあっても先輩や上司に聞くことはなかなかできませんでした。失敗をして上司や先輩に怒られた時や、わからないことやできないことがある時には同期と話をしました。他の方の発言にもありましたが、同じ立場で私の気持ちを理解してくれて、さらに良いアドバイスをくれる同期はとても大切な存在で、他の人には話しにくいことも同期には話すことができました。
勤務を開始して数か月たった頃、どうしてもできなかったことがあり先輩に聞いてみたところ、先輩があっさり教えてくれました。その際にもう少し早く先輩に質問すれば良かったと思い、それからは色々と聞くことができるようになりました。そして最初のお褒めの言葉を頂けるようになるまで8か月かかりました。
やっと少しずつ仕事に対しての自信がついてきたある日、一人の先輩が私の顔色を見て、これつけてきて、と口紅を貸してくれたことがありました。鏡に映った自分の顔を見て、今の私はお客さまにとってのDelightになっていなかったということに気づき、それからは化粧を含めた身だしなみにもより気を配るようになりました。
最初に配属されたレストランである程度働き、お褒めの言葉を頂いたりすると、自分としてはもうわかったつもりになってしまいました。宿泊部の仕事があきらめきれなかった私は、社内異動制度を利用してマンダリン オリエンタル 上海に異動してフロントの仕事に就きましたが、東京に戻りたくなった時にこの先の自分のキャリアを改めて考え、自分に向いているのは料飲部であることに気付き、マンダリン オリエンタル 東京の料飲部に戻りました。今考えると、違う仕事を経験するまで料飲部の仕事の面白さがわかっていなかったのだと思います。

Q4. 料飲部でのお仕事はいかがですか?どのような職場ですか?

< 藤井 >
料飲部に心を決めた後は、食べ物やワイン、その他たくさん学ぶことがあり、心から学ぶことを楽しんでいます。
料飲部ではチームで団結して仕事をしています。サービスをする料飲部と料理を作る調理部が一緒になってお互いに支え合いながら仕事をするところが好きです。私は今チーム全体を見るポジションを任されており、自分の成長と周囲の皆の成長がつながっていることにとてもやりがいを感じます。私が初めてお褒めの言葉を頂くまでに8か月かかったように一人ひとりの成長速度も違うので、自分の実体験を共有し、一人ひとりの成長を頭に置きながらチームのコリーグと接するように心がけています。例えば、ソムリエ試験に合格できた人もいれば、あと一歩の人もいますが、学ぶ姿勢やそこで学んだものは決して失われないので、尊いことだと思っています。

< 浅野 >
私は宿泊部の仕事としてベルのインターンシップを3か月経験しただけなのですが、個人的には料飲部のほうがお客さまに対してチームとして接していると感じることが多くあるように思います。チームがうまくかみ合っていない時にはお客さまへのサービスにも影響が出てしまいますが、うまくかみ合うと目に見えてわかる程がっちりとはまり、お客さまも私たちも皆がハッピーになるように感じています。
チームのコリーグ同士のコミュニケーションが増えると興味がわくものも増え、ワインや料理のことをもっと勉強しようという気持ちになります。社内にスペシャリストの方がたくさんいるので、コミュニケーションをとることが自分の勉強につながります。自分の引き出しが増えるとお客さまとお話できる内容の幅が広がり、それがサービスの向上にもつながり、チームとしての結果も良くなります。そのような全てのことが私のやりがいです。

< 藤井 >
レストランの一日の売上がとても良かったりすると、チーム全体で盛り上がりますよね。

< 杉山 >
確かにすごく盛り上がるし、嬉しく感じます。
チームもとても大切ですし好きなのですが、私はとにかく接客自体が楽しいです。料飲部の仕事の魅力は、お客さまとお話する時間が長いことだと思います。にこにこしてお食事をなさっているお客さまを見るだけでいいと思うぐらいです。お客さまの笑顔をその場で見ることができ、その中でサービスを自分で工夫することができるのも嬉しいです。

< 加藤 >
まずチームが温かいと感じます。皆が優しく、私に同僚として接してくれます。また、私の顔を見に来たと言って来てくださるお客さまがいらっしゃることにもやりがいを感じます。
チームワークという点では、私の配属先であるグルメショップでは特にクリスマスの時にチーム一丸で頑張るという意識を強く感じます。
本配属前にインルームダイニングの経験もしましたが、ちょうどGoToトラベルの時でとても大変でした。希望部署ではなかったこともあり、気持ちが前向きになれないこともありましたが、お客さまをDelightしたり、お客さまからお褒めの言葉を頂いたり、社内で表彰されたこともあり、やめずに続けることができました。研修を終えてから私自身の希望を考慮して頂き、グルメショップに配属されたのも良かったです。

< 浅野 >
やめたいと思ったことは何度もありました。楽しさや、やりがいも感じてはいましたが、お客さまとの会話がうまくいかず、お客さまと楽しそうに会話をしている他のコリーグと自分を比べて、接客業は向いていないのかと思うこともありました。短い期間でやめてしまった同期がいたのもさみしかったです。そのような中でも自分ができることを色々と考えて工夫したり、先輩からアドバイスを頂いたりしていましたが、先輩が私の話を聞いてくれて、同じレストラン内のサーバーの業務から、受付であるホステスの業務に移る機会を得ました。同じレストランの中でも違う視点で仕事をすることができ、その時に色々な気づきがありました。
しばらくして別のレストランに異動しましたがコロナ禍で状況が変わってしまい、他に何かしたいことがあるわけでもないのにやめようかと思ったこともありました。しかし、その時にも先輩や上司、多くの人と話をして、ここでできることややっていないことがまだあるのにもったいないと思い、考えを改めました。

Q5. これからどのようなキャリアを考えていますか?

< 加藤 >
現在私がまだできていないものや任せてもらえないものもあるので、それらを任せてもらえるようになりたいです。今はサーバーですが、その上のシニアサーバー、そしてスーパーバイザーを目指したいです。また、海外からのお客さまがお戻りになりましたら、ネイティブレベルの英語で接客できるようになりたいです。

< 杉山 >
私もまだできないことがあるので、できることを増やしていきたいと思います。
以前とは視点が変わり、今は将来自分がどのポジションに就くかということよりもチームを強くしたいという気持ちのほうが強いです。やめる人が出るとチームが少し弱くなってしまうので、まずは若い後輩たちを育て、自分についてきてもらえるようになりたいです。

< 浅野 >
私の入社当時の目標は、ソムリエ資格を取ることと名刺を持たせてもらうことでした。(当時はスーパーバイザー以上のポジションにのみ名刺が用意されました。)その二つの目標はすでに達成することができました。
今は、自分が見上げてきた先輩という存在に自分自身がなってきたように感じています。後輩がこんなにもたくさんいるのだと日々思います。後輩に色々教えて、育てて、良きお手本になりたいと思います。
またスーパーバイザーになってから時間もあまり経っていないので、スーパーバイザーとしてできることを増やし、マネージャーをサポートしながらたくさんのことを経験したいと思います。

< 藤井 >
新卒の時に口紅を貸してくれた先輩に憧れ、私の目標となりました。その先輩は仕事も早く、お客さまからのお褒めのコメントもたくさん頂く素敵な方で、そのようなロールモデルがいたからこそ今の自分があると思います。今でも悩みがあった時や話がしたくなった時にはその先輩に相手をしてもらい、励ましてもらっています。そして、そこで頂いた力をもとに「私はできる」と言い聞かせています。
私は将来マネージャーになりたいと思っており、そしてその上にもチャレンジできると思っています。それを実現するための勉強やマネジメントの勉強もしています。
どのチームのコリーグもハッピーで、マンダリン オリエンタル 東京で働いて良かったと思ってもらえるように、もっと素敵なリーダーになっていきたいと思います。

Q6. 最後に、ここまで読んでくださった皆様(就職をご検討中の皆様)にマンダリン オリエンタル 東京のことをアピールするとしたら、どのような場所だとお伝えしたいですか?

< 藤井 >
やりたいことを応援してくれて、叶えてくれます。やりたいことをやめさせたり、あきらめさせたりするのでなく、やってみればとチャレンジさせてくれます。

< 杉山 >
ホテルとはこうあるべきだと思わせてもらえる場所です。
マンダリン オリエンタルのサービススタンダードさえ押さえていれば、自由な接客やDelightができます。素晴らしい接客をしたい人にとっては最高の環境です。

< 藤井・浅野 >
働きながら学ぶことができます。社会人とは思えないほどたくさんのトレーニングがあります。ソムリエや日本酒のトレーニング、新卒向けに年間を通して行われる料飲の基本を学ぶトレーニング、各職場での商品知識を深めるためのトレーニング、サービススタンダードチェック、姿勢や優雅な立ち居振る舞いのためのトレーニングなど、挙げたらきりがないです。入社したら終わりではなく、そこが始まりです。学ぶと自然に興味がわいてきて、またその先を学ぶことができる、学びたい人にとっては最高の環境です。

< 加藤 >
素敵な上司、素敵な同僚、素敵なお客さまがいます。最近部署の先輩が、10年ぶりにホテルにいらっしゃったお客さまから、またあなたに会えて良かったとお声をかけて頂いていました。素晴らしいサービスをし、長く勤めているからこその経験だと思います。